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2008年11月22日

ブーリン家の姉妹 - The Other Boleyn Girl -

愛は、分けられない。

標記映画見に行ってきました。

場所;シャンテシネ

解説

最初に愛されたのは妹メアリー、
でも王妃になったのは姉のアンだった。
世界を変えた、美しくも哀しい運命の恋の物語。

ハリウッドを代表する若手スター、ナタリー・ポートマン、
スカーレット・ヨハンソン夢の競演が遂に実現した。

イングランドの歴史を変え、ヨーロッパから世界へと
影響を与えた"ある結婚"の陰に隠された
2人の姉妹の秘話を描いた本作は、
同名のベストセラー小説「ブーリン家の姉妹」が原作だ。

陰謀とロマンス、そして裏切りと策略が渦巻く宮廷で、
アンとメアリー、ブーリン家の2人の姉妹は、
父と叔父の野望によって、イングランド王の寵愛を巡る
運命に翻弄されていく。それは野心なのか、真実の愛なのか・・・。

時は16世紀イングランド。20年にわたる夫婦生活で
王女メアリーしかもうける事が出来なかった
ヘンリー8世(エリック・バナ)の目下の関心事は、
立派な男子の世継ぎをあげる事。

一族の富と権力を高めるため、田舎貴族の
トーマス・ブーリンは自慢の娘アン(ナタリー・ポートマン)を
差し出す。

しかし、王が目をとめたのは清純で心優しい妹の
メアリー(スカーレット・ヨハンソン)。

姉より先に結婚したばかりのメアリーは夫と共に、
王の愛人となるべく宮廷にあがる。

アンは姉でありながら、結婚も王の愛人という立場も
妹に奪われてしまったのだ。

一族の発展のための企みが、次第にアンとメアリーの絆を、
王の愛を巡る非情な対立へと変えていく。

メアリーの王への純粋な愛情を知りながら、
容赦なく王の愛を求めるアン。

果たして王の寵愛を射止めるのは2人のどちらなのか・・・・。

今、"イギリス版大奥"が幕を開ける──!

歴史的に有名なヘンリー8世とアンの関係ではなく、
王の寵愛を巡る姉妹の確執に焦点を当てた本作の
原作者のフィリッパ・グレゴリーは
「私がこの小説を書くまでは、メアリー・ブーリンは
ほとんど知られていなかった」と語っている。

「なぜなら彼女は歴史的には何の影響も残さなかったから、
歴史家は誰も彼女に興味を持たなかった。
けれど、彼女の人生は、有名な姉アンとは対照的で、
その対比に魅了されたの。

最後まで生き残り、幸せな結婚生活を送ったのは
メアリーなのよ。500年も昔の話だけど、
姉妹の生き方の対比は、現代に生きる私たちにとっても
切実な問題だわ。」

『クィーン』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされた
ピーター・モーガンは、フィリッパ・グレゴリーの
小説の映画化に意欲的だった。

「この小説は、今までに無い全く異なる視点から
描かれているので夢中になった。エネルギーと
喜びに満ちたストーリーで、2人の姉妹は
見事な対極を成している。アンは意志が強く、
策略に富んだ現代的で優秀な女性であり、
歴史的に最も見事な誘惑のひとつを成し遂げ、
欲しいものを手に入れるまで世界で
最も力を持った男の寵愛を受け続ける。

彼女は家族の中でも一番愛され、有利な立場にあり、
常に注目を浴びることを求めていた。

メアリーはさらに複雑なタイプで、感情的知性と
内面的な精神が豊かであり、自分の道を貫くためには
確固たる意志と根性を持っている女性なんだ。」

ブーリン家の姉妹に当代きっての若手女優
ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンを
起用した監督は、「2人の間には姉妹特有の
"親密さ"が存在し、脚本に書かれた以上のものを
作品にもたらしてくれた。

物語が進むにつれ、姉妹の関係は変化していく。
でも姉妹として深く結ばれ続けていることには
変わりがない。

ナタリーとスカーレットはその様子を美しく
描写し表現してくれた。」と語っている。

姉妹の寵愛の対象となるヘンリー8世に
『トロイ』『ミュンヘン』のエリック・バナ。

一族の野望のために娘を利用する夫に冷たい視線を投げかけ、
姉妹を温かく見守る母親レディ・エリザベスに
クリスティン・スコット・トーマス。

更にスペインから嫁いだキャサリン・オブ・アラゴンに
『ミツバチのささやき』のアナ・トレント、
姉妹の弟ジョージに、今ハリウッドで最も期待されている
イギリス人俳優ジェス・スタージェス、
その他、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』の
エディ・レッドメイン、
『つぐない』のベネディクト・カンバーバッチなど
イギリスの若手男優陣が華を添えているのも見所の一つ。

製作は、『エリザベス』のアリソン・オーウェン。

脚本は『クィーン』『ラストキング・オブ・スコットランド』の
ピーター・モーガン。

『恋におちたシェイクスピア』『アビエイター』で
2度のアカデミー賞に輝くサンディ・パウエルが
華麗なる衣装を担当。

エミー賞に輝くジョン=ポール・ケリーが
プロダクション・デザインを担当し、
テューダー時代の宮廷の慣習を描写するため、
礼儀作法のアドバイザーであるノエル・バトラーが参加している。

監督は本作が劇場用映画としては第1回監督作品となる
イギリスの俊英ジャスティン・チャドウィック。

姉妹の絆か、王妃の地位か──。いま明かされる、
王室の奥深く、女の園で繰り広げられる熾烈で
華麗なバトルに隠された、愛の真実とは──?

ストーリー【ネタバレの可能性あり】

愛したのは同じ"一人の男"

妹(メアリー)はただ王を愛し、
姉(アン)は王妃という地位を愛した───

◆姉より先に嫁ぐ妹
16世紀、王族間においては政略結婚が常識であった時代。

アンとメアリー、そしてジョージの父親
トーマス・ブーリン卿(マーク・ライアンス)
にとっても、娘達はブーリン一族の
経済的かつ社会的繁栄をもたらすための大切な道具であった。

父は、姉のアン(ナタリー・ポートマン)には
貴族との結婚を画策していたので、裕福な商人
ケアリー家との結婚の申し出に、
妹のメアリー(スカーレット・ヨハンソン)を差し出す。

「爵位を持つ夫が良かったのでは?」と尋ねる
新郎ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ)に
「お金も地位にも興味は無い、
私を愛してくれる夫がいれば幸福。」

と答える新婦メアリー。

2人の結婚は幸福に包まれているかの様に見えた・・・。

◆イングランド王の呪われた結婚
イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)の
王妃はスペインから嫁いだキャサリン・オブ・アラゴン(アナ・トレント)。

兄アーサーの妃としてイングランドにやってきた
キャサリンはアーサーの急死により、
弟であるヘンリー8世と結婚した。

しかし流産・死産を繰り返す5歳年上の妃との間に
生まれたのは王女メアリーただ一人。

「この結婚は呪われている」と思いつめるヘンリーは、
王妃との男子の世継ぎを諦めかけていた・・・・・。

◆愛人候補になった姉
姉妹の母レディ・エリザベス(クリスティン・スコット・トーマス)の
弟ノーフォーク公爵(デヴィッド・モリッシー)は、
男の世継ぎを産むための愛人候補を探していた。

もし、男子が生まれれば、一族にとって
莫大な富と権力を得るチャンス。

ノーフォーク公とブーリン卿は、美しく才気溢れる
自慢の娘、アンを差し出す事に。

最初はとまどうアンだが、王に気に入られれば
輝かしい未来が待っている、との説得に父親に従う事にする。

◆48時間で王を虜にせよ
王ヘンリーが鹿狩りのため、ブーリン家の邸に
滞在する事が決定した。期間は2日。

その美貌と知性でヘンリーを魅了すべく振舞うアン。
ヘンリーはその知性と美しさに興味は抱くものの、
女としての魅力に乏しいアンよりも、
気立てがよくて愛らしい、新婚のメアリーに惹かれていく。

◆妹のお陰で宮廷へ
王ヘンリーは、ブーリン家の両親、ノーフォーク公爵、
2人の姉妹、弟のジョージ(ジム・スタージェス)も
含めて宮中に召喚し、メアリーを愛人にしたいと申し出る。

父とノーフォーク公爵はこの展開に大いに喜び、
メアリーの夫でさえも、この先行き不安な提案を従順に受け入れる。

しかし、素朴な田舎娘メアリーだけは宮中生活には
何の興味も抱いていなかった。

一方、ヘンリーから拒絶され、深く傷ついたアンは 、
妹に対して表面的には冷静を保ちつつも、
心の内では激しい嫉妬が湧き上がっていた・・・・・。

◆禁じられた結婚
幸せは自らの手で掴もうと決意したアンは、
かねてから想いをよせ合っていた
イングランドで最も裕福な領主
ノーサンバランド公爵の跡取り
ヘンリー・パーシー(オリヴァー・コールマン)と
秘密裏に結婚し駆け落ちする。

しかし、当時の貴族間の結婚は王に決定権があり、
勝手な結婚は赦されない。

心配したメアリーは家族に報告。

両親はアンのスキャンダルが
露見する前に彼女を宮中から追放し、フランスに送る。

◆メアリーの妊娠
もともと宮中生活に乗り気ではなかったメアリーだが、
ヘンリーの優しさと気遣いに触れ、
次第に深い愛情を感じ始める。

まもなく、彼女はヘンリーの子供を身ごもり、
父親はロッチフォード伯爵に、弟のジョージは
子爵に取り立てられ、ジョージには
名門の子女ジェーン・パーカー(ジュノー・テンプル)
との結婚が決まり、一族の繁栄は留まる所を知らないかに見えた。

しかしメアリーは体調の悪化からベッドで過ごすことが多くなり、
ヘンリーは彼女への興味を次第に失っていく。

キャサリン王妃や他家の娘からの熾烈な攻撃に
危機感を抱いたトーマス卿は、王を繋ぎ止める為に
アンを呼び戻す。

これはまさにアンにとって待ち焦がれていた絶好の機会だった。
王を奪われ、ヘンリー・パーシーとの結婚も失い、
国を追われたアンにとって妹メアリーの行為は
許せない裏切りであり、復讐の時を虎視眈々と待ち望んでいたのだ。

(copy; 1996-2008 CINEMA TOPICS ONLINE.)

これは、歴史物としてかなり見応えのある映画。

ブーリン姉妹の心の葛藤、宮廷の思惑、などなど、
どれも飽きることなく、興味をそそられる。

最初はハリウッド若手女優の話題作りの映画と
見ていたが、その見方を全く裏切る映画。

女性の比率が高い映画であったが、
英国国教会が成立した背景などをふまえると、
かなりおもしろく見られると思う。

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